am12:10 ライブ観戦のち手術

数ヶ月前の話。


秋田でのスクービードゥーのライブの数時間前、少しではあるが腹痛はあった。
我慢できる程度だったので予定通りライブへ。


すばらしい音とパフォーマンスを堪能し帰宅。
腹痛は続いている。痛みが少し増したのは、会場が思ったより寒かったせいだろうか。


夕食を摂り始めるとすぐに気分が悪くなり、食事を中断し横になった。
痛みの他に吐き気が加わる。何度かトイレへ行きつつ、寝ることにした。


状態は変わらず、むしろ悪化しあまり寝れずに朝を迎えた。
胃薬でも飲めば治るだろうと思い、親に薬を買ってきてもらい飲む。
少し様子を見るが、一向によくならない。悪化は続く。


その日は日曜日。仕方なく急患を扱う病院へ親の車で連れて行ってもらうことに。
車中で吐いたりしながらも、問診して薬貰うだけだろうと思っていた。


病院へ着き順番を待っている間も嘔吐。腹痛はなお一層強くなる。歩行もままならない程に。


順番が来て診察室へ。痛みが強くちゃんと座っていられず医者の顔も見れない。
問診触診を受け、「盲腸かもしれない」と医者。
そうだとしたらやはり薬だけで済むと思ったが。


レントゲンを撮ったり検査を受けた結果。
「腸閉塞」と診断される。即手術が必要と。


ショックだった。手術などしたくないと拒否するも、説得されそのまま手術の準備へ。
口から何やら管のようなものを入れるのだが、これがものすごく苦しく、5、6回ほど嘔吐。


準備が終わり手術室へ。例のあのでかい照明だ。
麻酔をかけられる。


目が覚めるとそこは集中治療室だった。
手術自体はなんてことはなかったのであった。


2週間後はれて退院。


それにしても前準備のないままの入院は、数日間は非常に苦痛なものだった。
時計すらない。退屈をしのぐ物がない。テレビは備え付けられていたが有料なのでなるべく付けたくない。
その日何時に何があるのか何も分からない。
イライラして看護師に怒鳴りつける始末。
やっかいな患者だったに違いない。反省。
家族の協力で必要な物が徐々に揃いはじめ、ようやく落ち着きを取り戻したのだった。


入院中告げられたのは、「クローン病」による腸閉塞であるということ。
wikiを読むと分かるが、発病の原因は不明、今のところ完治する治療法がないらしい。
食事制限と投薬の生活が今後続く。


クローン病 食事」でググると食事制限の仕方が出てくるが、
偶然にも、ぼくの担当の医師は比較的新しい制限の仕方を提唱している人で、
ググってもまだあまり出てこない「セミベジェタリアンダイエット(SVD)」というのを勧められた。


クローン病スレを見るとよく出てくる、栄養を摂るための液体薬は用いず、
胃薬的な物とSVDでやり過ごす日々を送っている。


参考までに、病院から貰ったSVDについての資料の一部を記しておく。

[セミベジェタリアン食について]<<食事の基本>>
炎症性腸疾患は食事の西欧化(米摂取の減少、動物性脂肪、動物性蛋白質の増加、砂糖の増加)
に伴う腸内細菌そうの変化(善玉菌の減少・悪玉菌の増加)による病気です。
 
動物性脂肪、動物性蛋白質は善玉菌を減少させます。
そのため炎症性腸疾患では善玉菌を多くする食事が治療の基本になります。<<食事のすすめ方>>
*善玉菌を多くする食事をしましょう
  腸内で善玉菌を増やすには、善玉菌のえさとなる「食べかす」が必要です。
  難消化性炭水化物には善玉菌を増やす働きがあります。
  善玉菌を多くする食品には…玄米、抹茶(緑茶)、豆類、ごぼう、にんにく、ねぎ、アスパラガス、
  芋類などの植物性食品があります。

*精製食品を控えましょう
  おいしく、食べやすいように精製された食品には「食べかす」がなく、善玉菌が増えません。
  また、精製過程でたくさんのビタミンやミネラルが失われています。<<食事のポイント>>
*和食中心に食事にしましょう。

*豆類、野菜、果物はしっかり摂りましょう。

*西洋食、パン、揚げ物、菓子類(ケーキ・クッキー)、清涼飲料水、白砂糖、精製塩は控えます。

*卵、牛乳(主に料理用として使う)は使用できます。

*ヨーグルトは毎日食べましょう。

*魚は1週間に1回程度にし、通常量の半量にしましょう。

*肉は鶏肉か豚肉を2週間に1回程度にし、通常の半量にしましょう。

*主食は玄米か、白米か、白米に玄米を混ぜた混合米が良いでしょう。

*動物性脂肪(バター、ラード)を控えて、植物性脂肪(サラダ油、オリーブオイル、ごま油)
 を少量使用できます。

*種子類、こんにゃく、海藻類は使用できます。

*飲み物は抹茶(緑茶)を優先させましょう。

*食事は3食規則正しく、バランスを考えて摂りましょう。


中通総合病院 栄養課